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夏の午後の出来事 – 東京都千代田区

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きっと今日も、どこか見えない場所に身をひそめているのだろう。
そんなふうに思いながら迎えた、夏の午後だった。
 
ふと視線を上げると、ゔぃよんくんはピアノの上にいた。
まるで、ずっとそこに置かれていた調度品のように、
ひどく静かに、そして完璧な均衡のまま、横になっている。
 

 
けれど、こちらの気配に気づいていないわけではない。
動かぬまま、ほんの少しだけ目を動かしている。
 

 
小さな声で、名前を呼んでみる。
それでも、動かない。
私は少し離れたところから、ただその姿を眺めていた。
すると、片方の目がゆっくりと閉じていく。
 

 
「今日は、隠れないのね。」
心の中で、そっとつぶやく。
そこにいてくれることが、
すごく嬉しかった。
しばらくすると、もう片方の目も静かに閉じられた。
 

 
眠ってしまったのだろうか。
それとも――
もう、こちらを警戒する必要はないと思ってくれたのだろうか。
特別なことがあったわけではない。
いつもなら、気配だけを残して、
姿を消してしまう彼が、
その日は、ピアノの上にいた。
目を開けて、
ほんの少しだけこちらを見て、
そして、ゆっくりと目を閉じた。
それだけのこと。
 
けれど、
夏の午後には、
そんな小さな出来事がよく似合う。
ゔぃよんくんの静かな佇まいとともに、
その午後もまた、
何事もなかったように、ゆっくりと過ぎていった。

 
 
 
 

オレンジペットシッター🍊

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